悪口ってなんだろう

私の母が、悪口を言う人に対してものすごく批判的な態度をとる。

「あの人たちはいつも悪口ばかり言っているから会いたくない」、「あの人は人のことをなんでも悪く言うし、それにのらないとすぐ機嫌悪くなる」などなど。

でも、私からすると母も、私に親戚や仕事の人の悪口をすごい言っているんだよな。「○○とか言って、馬鹿じゃないの、腹が立つ」みたいな。

たぶん母には、自分が悪口を言っているという自覚はない。私がそれが悪口だと受け取っているだけ。母が「いつも悪口ばかり言っている」と言った例の人たちも、「私たち悪口言わないもん♩」とか言って、悪口を言っている自覚は微塵もない。

きっと、悪口を言っている側からしたら、「悪口」じゃなくて、「こんな嫌なことがあったよ報告」とか、「感想」とか、「相談」くらいの軽い感じなんだろうな。

ただ、共通するのは何らかに不満を持っているということ。

本人が自覚している/していないに関わらず、現状と理想が著しく乖離した状態なんだと思う。気に食わないやつがいる、求めていたものが手に入らない環境だ、とか。。。

こう書いてみると、私がより「悪口」らしく感じる内容って、発言者の傲慢さが垣間見えるものである気がしてきた。

悪口言うなとは言えない。というか、それでストレス発散になっている面はかなりあるだろう。

私は自分が結構悪口をいってしまう人間だという自覚があって、直そうと思って、悪口を言ってしまったな、と話のうちで気づけたときには落としどころを見つけて笑い話にしたり自虐入れたりしてまとめるようにはしてる。

すごい最低なんだけど、私は自分が悪口言ってしまうわりに、人の悪口聞くのはとても不快だと思ってしまう。これからは、普段あまり悪口を言わない人が言っていたら、ストレスたまってるんだなと思って聞いてあげたいな。そして、現状を理想に着実に近づけていければ、自分の成長を感じられて余裕が持てれば、私も悪口言わなくなると思う。だから、きちんと道筋を自分で示そう。