就活におけるグループディスカッション③~GDで出会った人々~

私が就活中に選考で受けた5社、参加したセミナー2回で出会ったちょっとおもろい人たちを紹介します。

(※もちろん脚色してます、※あくまで図鑑的に読んでいただけたら幸いです。私の感想であって、その後彼らがどうなったかしりませんし、彼らを否定するつもりはありません。)

 

・視野が広すぎるAさん

「軽井沢にあるレストランの売上をあげるには」というお題でした。

軽井沢の観光客数の推移、レストランの売上状況や観光客・地元客からのクレームなどが記された資料が配られました。

クレームに対処するために既存のやり方を見直すとともに、新しいサービスを始めるなり施設を作るなりしていこうという流れで議論が進みつつあったなか・・・

Aさん「あの、みなさん視野が狭くないですか」

一同「・・・?」

Aさん「ここに観光客の数のグラフありますよね、これ見ると、冬の観光客減ってるんですよ。だから、この時期に観光客を呼び込めれば売上増えますよね。」

イエスマンな女子「そうですね!夏だけじゃなくて冬の軽井沢の魅力をもっとPRして~~~」

Aさん「そう!!私スキーとかカーリング、軽井沢でやったことあって、すごい楽しかったんですよ!そういうのをアピールすれば、冬にもたくさんの観光客が来るわけだから、レストランの売り上げも伸びると思います!!!」(鼻息荒め)

 

視野が狭いって言うからなにかと思ったら、私達が春~夏のハイシーズンのことしか考えていないという意味だったようです。視野が広すぎる、広すぎて薄っぺらいよAさん・・・

彼女の言うことはわかるのですが、レストラン経営者の立場からしたら、「冬の観光客数が少ない」という現象は外部要因なわけです。

そうすると「冬の観光客数」に対して取れる手段というのは、

町にPRを働きかけるといったレストランに対するインパクトの小さいものか、

思い切ってスケートリンク作るみたいな実効性が低く一か八かなもの、 になってしまいます。(もちろん時には思い切りも必要かもしれないですが…)

 

私「(どうしよう、超ノリノリだけどなんとか修正しなきゃ)それってレストランの課題じゃないんじゃ…」

 といいかけたとき、

別の女子「冬に観光客が増えたら、このクレームが一年中でるようになるってことだから、余計評判落とすんじゃない?どっちにせよクレームには対処しなきゃいけないよ!」

 というキツめな一言で、Aさんはおとなしくなってくれたのでよかったです。

・レストランの課題は何か?

・課題に対してレストランができることは何か?

のような論点をきちんと設定できていなかったのが、Aさんが登場する原因になってしまったのかなと反省でした。

 

・ホワイトボードが上手に使えない人々

 ホワイトボードが使えないというより、自分のノートに全部書いちゃう。

個人個人が自分で議事録取っているような感じになったことがありました。

あと、ホワイトボードは発表用だから議論に使っちゃいけないと思っている人が一定数いたのも驚きでした。

議論をみんなで共有して、全員が理解するのを助けるには1つのホワイトボード(ないなら机上の大きめのメモ用紙など)に誰かが(もしくは全員で)書いていったほうが、便利じゃ・・・ない・・・?

 

・すぐ2軸で切りたがるマン

2軸で切るとは、何かを分類・分析しようとなった場合に、x軸y軸を設定してポジションマップを作るということです。たとえばこんなの。

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http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/special/20071127/1004817/?P=2

この人、そんなに悪くないし、いやむしろ、そうやって図解化しようという姿勢はとても良くてすばらしいと思います。

なんですが、なぜそれwwwって感じの軸の設定をして微妙だな~と思った方々がちらほらいました。

例えば新製品のお菓子のターゲット分類で、女←ーーーーー→男 とか。 

え、真ん中ってなんなのよってなりませんか。(そういうMECEがはっきりしてて、中間が存在しないものは、もう表にしたらいいんじゃないですかね)

ポジションマップの軸って、一連の流れ(グラデーション)があるものにすべきだと思います。年齢とか、所得とかそういったものです。

 

フレームワーク使ってドヤ顔マン

たくさん見かけました。(笑)

そしてグループに複数いた日には、議論が「どのフレームワークを使うか」に移ってしまうことも・・・

フレームワークは議論の道具です。別に使わなくったっていいと思います。

でも、3C、4P、SWOT、AIDMAあたりの基本的なやつくらいしか、GDでうまく使う(使える)機会がないと私は思います。

小難しいフレームワーク知ってて使うのは構わないんですけど、使うなら「ECRSを使って~」とか言うんじゃなくてさ、自分が考えた風に言っていいから、きちんと説明してほしいなと思いましたね。フレームワーク知ってることよりも、その場に応じた使い方ができる方が評価されると思いますし。

先に挙げたようなフレームワークにしても、お題に応じて変形して使っていくべきだと思います。3Cにもう一つのC(Channel)を加えた4Cは有名ですよね。そんな感じに、知っているフレームワークを応用できるようになりたいものです。

さらに、自分でフレームワークちっくなものを作れる人は、GDだけじゃなく社会人として十分にやっていけるのだと聞きました。がんばろう。

 

タイムキーパー(笑)

「私タイムキーパーやります!」と宣言したものの、タイムキープできているところなんて見たことありません。

ていうか、何する人ですか?「あと5分でーす」っていう人?

この世にはタイムキーパーに就いて、時間をカウントするだけしかしない人もいるらしいですね。

私が思うに、ファシリテーターが時間管理をすべきだと思います。タイムキーパーやるんだったら、ファシリテーターまでやった方がいい。

私がここで言っているファシリテーターは、議論で中心的に意見を出す役割ではなくて、議論の流れを作る人のことです。

 

ファシリテーターとして有効な発言は、

・始めに議論のアジェンダ(時間割)を作る。予備の時間も取れるとよし。

・GDが終わるときに何ができていればいいのかを確認させる。

・チームとして答えなければいけない問いを設定する。

・意見として同じもの、違うものをまとめる。整理する。

・わかりにくい発言をかみ砕いて言い換える

・発言していない人に発言を促す。

・議論で活躍できていない人に発表の役割などを与える。

 などでしょうか。

 

一度、GDでこれらが全てできている学生に出会いました。なんと、その時は時間が余ったんです。無駄な議論を回避して、かつ敵を作らない、すばらしいファシリテーションでした。

GDって多くの学生が積み上げ式で論点を見つけながら議論をしていくけれど、アウトプットまでを逆算して論点設定したほうが、あの短時間で効率的に議論が進むんだろうなと思います。

番外編

・一度、私以外のメンバー全員中国人留学生だったことがありました。みんな私のために日本語でしゃべってくれてありがとう・・・

・ものすごく美人なのに字がくっっっそ下手な子がいました。帰り一緒になった男子が「残念すぎる・・・」と言ってて、美人は大変だな~と思った(白目)

・議論が紛糾してきたとき、自分関係ないからってこっそり社員さんとおしゃべりしだすの、やめてください

・イメージを共有するために言語の定義付けをするのは構わないが、「駅を定義しましょう。駅とは電車が止まる場所で、そこには人が集まってきます」はさすがに吹いた。その通りです。以上。